ふじみ野市 長宮氷川神社で三兄弟の七五三|出張撮影×自宅着付けの記録

クリスマスツリーがきらきらしてる、11月の朝。
まだ眠そうな顔のまま、ママの背中に乗っかって「おはよ〜」って末っ子くんがお出迎え。

今日は七五三。
だけど、リビングにはふだん通りに賑やかに3人それぞれ思い思いに転がってる。



“よそゆき”と“ふだん”が混じりあった日。
それは、“ハレ”と“ケ”が照れくさそうに並んでるようなそんな雰囲気の1日でした。

お姉ちゃんと二人で向かった、美容室までの道のり

この日、7歳のお姉ちゃんは、近所の美容室でヘアメイクを。
ママとふたりで手をつないで出かけたその時間は、なんだかんだいって、ちょっと特別だったんじゃないかな。



鏡の前で髪を整えてもらうその表情は、子どもでもない、大人でもない、その中間にふわっと浮かんでるような、不思議な時間の顔。



美容院で大人と同じ道具を使って初めての本格的なヘアメイク。
「えらいねぇ」「かわいいねぇ」そんな言葉に照れながらも、ちゃんと受け取っているような背中だった。

いつもの横断歩道をハレの日仕様で駆け抜けて、お家に戻ります。
ツリーのそばで、順番に「七五三の顔」になる
着付けは、家の中で順番に。
家を出る前から転がり続けている末っ子くん。
着物を着ても転がっていた。



リビングに置かれたツリーの下で、静かに帯が結ばれていく。
その横で末っ子くんは、通常運転で我が道を走ってる。


真ん中のお兄ちゃんは、マイペース。
でも、ちゃんと独り占めできそうなタイミングで、パパママのそばにぴとっとくっついて甘えてみせる。



ドタバタとお支度は進むけれど、パパママにとってはBGMのようなもの。
「お姉ちゃんの3歳の七五三はね」なんて写真をみながら当時を思い返したり。
“いつもの家”に“ちょっと特別”が混じる瞬間。
お姉ちゃん、着た瞬間に「もう脱ぎたい」
ヘアメイクもバッチリ、持ち物も確認して「よし、完成!出かけましょう!」となった瞬間。
お姉ちゃんがぽつり。
「もう、ぬぎたい…」
わかるよ、その気持ち。
がんばったからこその、ため息みたいなひとこと。



その時、ママの耳打ちからの一言で頑張るスイッチが入ったのか、なんとか持ちこたえてみんなで神社へお出かけへ。
神社と、そして公園と
ご祈祷を受けに行った、ふじみ野の氷川神社。
神社に着いて、すぐにご祈祷へ。

靴を脱いで本殿に上がるとき、石段の横に並んだ三兄弟の靴が、きれいに大きさ順になっていて、その並びがなんだか、この家族の“いま”を物語っているようだった。
ご祈祷中、私は外で待機。
ガラス越しに、三人が座っているのが見える。

そのなかで、お姉ちゃんがふと顔を上げて、私と目が合った。
すぐに視線を戻したけど、その一瞬が、なんだかとても大人びて見えた。
ご祈祷を終えると、境内の空気がすこしゆるんで、家族の顔にも、やわらかい笑顔が戻ってくる。



「はぁ〜、おわったね」
そんな空気のなか、きちんと並んで、カチッと集合写真も1枚。
でも、ちゃんとしてたのは、そこまで。


お賽銭をもらう順番でワイワイ。
男子たちは個性的な手水舎に釘づけ。
精一杯背伸びして、水の流れをじーっと見つめる足元が、なんとも愛おしい。


参拝を終えて、駐車場までの道のり。
お姉ちゃんが、おてんばスイッチON。
「着物でその走り方しないで〜!」というママの声を背に、いつもの調子でスタスタ進んでいく。
そして案の定、車に乗り込もうとして、裾を引っかけてよろける。
なんとか転ばずにすんだけど、その顔が、ちょっと気まずそうで、なんだかかわいかった。
ああ、七五三。
“非日常”に、ふつうの“日常”が追いついてきた感じ。
そのバランスが、とてもよかった。
公園でのこと
神社から戻って、最後に向かったのは、自宅の裏手にある、いつもの公園。
森と水辺と、ぐるり囲むような木々の気配。
ふだん子どもたちが遊び慣れている場所で、今日は着物のまま、ちょっとだけ「記念日バージョン」で足を踏み入れる。



パパが手をひいたり、ママがすそを直したり。
家族の関係性が、動きの中にじわじわ浮かび上がってくる。
「ちゃんと並んでください」じゃなくて、ふいに手をのばした瞬間とか、ふと視線が重なったときとか、そういう場面が、いちばん残しておきたいカットになった。



一日中ゴーイングマイウエイの末っ子くんは狂言師顔負けの扇子の使い手だった。
放っておいたら多分ずっと舞ってた。
そして、ハイライトはラストシーン。
事前のヒアリングで、ママから教えてもらっていた。
「最近ね、公園の坂道でビー玉を転がすのにハマってるんです。
だから、最後にそれだけは絶対やらせてあげたくて。
着崩れてもOKなタイミングでお願いします!」って。
…というわけで、ビー玉タイム、開幕。



問題は「誰がどのビー玉を持つか」
「ちがうのがいいのぉぉぉ!!」
口をへの字どころか、とんがり三角にして泣きじゃくる。
でも、その顔すら、「三歳、全力」の証。

それを見て笑うお姉ちゃんと、お兄ちゃんの半笑いと、ちょっとだけため息まじりのママの横顔も。
全部まるっと、この家族らしさだった。
ビー玉は転がるし、時間も転がる。
でも、写真はちゃんと止まってくれるから、そんな全部を、そっと一枚ずつ、拾っていった。
おうちに帰るまでが、七五三
撮影は、神社と公園だけじゃなくて、
おうちに帰って、着物を脱ぐところまでご一緒させてもらいました。
「やっと脱げる〜!」と駆け込むお姉ちゃん、まだ遊び足りなさそうにゴロゴロする兄弟たち。


着替えながら笑ってるその声や、鏡の前で帯を外していく手元。
そういう“おしまいの時間”も、ちゃんとその子らしい。
行事のピークが過ぎて、ふだんの空気が戻ってくる、その一歩手前。
そこにある表情が、すごく好きです。
きっちりじゃない七五三のこと
七五三って、もともと“節目の儀式”なんだけど、節目ってほんとうは、もっとあいまいで、にじんでて、ぴしっと線なんて引けないものだと思う。
だから、こんなふうに、“らしさ”のまま迎える七五三も、すてき。
ツリーの下で着付けをして、誰かが「ぬぎたい」とつぶやいて、着物のままいつもの公園で遊び、パパとママがニコニコ見守っている。



笑ったり、泣いたり、着物がくしゃっとなったり、思うようにいかなかったり。
でも、最後に「大きくなったね」って、ちゃんと思えた。
それって、たぶんもう十分すぎるくらい、ちゃんとした七五三なんだなって改めて感じられる1日でした。
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