ある日のこと、あの人のこと|往診専門×自然療法の動物病院〜おいないの杜 どうぶつ養生院〜

ある日のこと、ある人のこと。
日々の中で「これは大切にしたい」と、暮らしや仕事の中で静かに選び続けてきた人たちがいます。
この企画では、そんな人たちのもとへ会いにいき、写真と言葉で、その温度ごと伝えていきます。
フォトグラファーとして、私が残したいのは、きれいな瞬間よりも、
その人がその人である理由が、ふと滲むような時間です。
今回は、おいないの杜 どうぶつ養生院のスタッフさんたちにお話を伺いました。
病気の治療だけでなく、日々の健康を整える「養生」という考え方を大切にしながら、
動物と、そのそばにいる家族に寄り添っている場所です。
“養生”という考え方から生まれた《おいないの杜 どうぶつ養生院》
動物病院は、「具合が悪くなったら行く場所」そんなふうに思われがちです。
けれど、もし病気になる前に、なんとなくの違和感を相談できて
来るだけで少し気持ちが軽くなる場所があったとしたら。
おいないの杜 どうぶつ養生院は、動物たちの“治療”だけでなく
日々の健康を整える「養生」を大切に考える往診専門・自然療法の動物病院です。
西洋医学に加え、東洋医学や自然療法、整体、生活ケア。
そして、動物のそばにいる「ご家族との対話」。

左から:愛玩動物看護師 戸﨑智子さん・獣医師 田村環さん・獣医師 大和田涼子さん
病院でよくみるスクラブではなくスタッフでお揃いのユニフォームを着用。
細部まで訪れる人の心を解く工夫がなされています。
なぜ、治療だけではなく“養生”なのか。
その原点には、獣医師・愛玩動物看護師それぞれの現場でのご経験と、たどり着いた確信がありました。
「おいない」という名前に込めた、ふたつの願い
おいないの杜 どうぶつ養生院の「おいない」という言葉には、ふたつの意味が込められています。
ひとつは、三重県の方言で「おいで」「いらっしゃい」という意味。
初めての方も、久しぶりの方も、そして動物たち自身にも
「ようこそ。安心しておいでね」
そんな気持ちを伝えたい、という想いから選ばれた言葉です。
もうひとつは「老いない」。
年を重ねることは自然なこと。
でも、日々の養生によって一日でも長く、その子らしく、気持ちよく生きてほしい。
“若さを保つ”という意味ではなく、「今の時間を、心地よく過ごすこと」。
その積み重ねを大切にしたいという願いが、この名前には込められています。
東洋医学というもう一つの視点

獣医師の大和田涼子さんが“治療だけでは足りない”と感じ始めたのは、高校時代まで遡ります。
馬術部に所属し、馬の世話やケアを日常的に行う中で、同じ怪我でも、手当てひとつで治り方や回復のスピードが違うことを実感しました。
その後、西洋医学の動物病院で経験を積む中で、ある種の違和感を抱くようになります。
血液検査では「異常なし」。
でも、顔色や舌の色、全体の雰囲気がどうも良くない。
「数値では問題ないけれど、この子は本当に元気なんだろうか?」
その問いに、中医学や東洋医学は“虚”や“未病”といった考え方で、驚くほどしっくりくる説明を与えてくれました。
抑える「治療」から高める「養生」へ
獣医師の田村環さんもまた、西洋医学の最前線を経験してきた一人です。
大学病院での高度医療。
症状を抑えるための確かな技術。
その一方で、「動物自身が持つ力を、もっと信じてもいいのではないか」
という想いが、次第に強くなっていきました。
自然療法や東洋医学は、病気を“敵”として排除するのではなく、
生命力や自然治癒力をどう高めていくかを考えます。

治すことと、整えること。
その両方があってこそ、本当の意味でのケアになる。
そんな考え方が、おいないの杜 どうぶつ養生院の軸になっています。
養生とは、「未病」に目を向けること
では、ここでいう「養生」とは何なのでしょうか。
それは病気になる前の段階、いわゆる「未病」に目を向けること。
治療だけでなく
・食事(薬膳)
・生活リズム
・気持ちの状態
・環境
そうした日常全体から、動物が本来持っている生命力を高めていくこと。
鍼灸や整体もまた、症状だけを見るのではなく、その子のからだ全体のバランスにそっと手を添えるためのひとつの方法。


鍼灸や整体の施術風景は、何かを“治す”というよりも、からだの声に静かに耳を澄ませている時間のように見えます。
「特別なことをする」よりも、「無理のない毎日を整える」
養生とは、その子の“生きる力”を信じる行為でもあります。
動物と同じくらい、ご家族の心も大切にしたい
動物たちは、言葉を話しません。
けれど、そばにいるご家族の表情や声のトーンをとても敏感に感じ取っています。
動物自身は「自分は病気だ」と理解しているわけではなく、ただ今日を一生懸命生きているだけ。
でも、ご家族が不安そうな顔をしていると、その空気を察して、動物も落ち着かなくなってしまう。
長年、動物病院で働いてきた愛玩動物看護師の戸﨑さんは、診断を受けたあと家族全体が暗くなってしまう場面を何度も見てきました。

だからこそ、おいないの杜 どうぶつ養生院では、問診や対話に、とても時間をかけています。
動物のために。
そして、動物を想うご家族のために。
その仔の暮らしや背景まで丁寧に受け取れるよう、戸﨑さんの経験を生かした問診票を作り一頭一頭と向き合うための仕組みを整えています。
病気じゃなくても、相談していい
おいないの杜 どうぶつ養生院は、往診専門の動物病院です。
「病院に行くほどじゃないけど、ちょっと気になる」
「年齢的に、今後のことを考えたい」

そんな理由での相談も、歓迎されています。
病気になってから慌てるのではなく、日々を整えることで防げる不調もある。
“何かあってから”ではなく、“何もない今”だからこそできる養生があります。
目指しているのは、「来るだけで元気になる場所」
現在は往診専門ですが将来的には、「おいないの杜」という名前にふさわしい、自然に囲まれた拠点をつくる計画も進んでいます。
動物も、人も、少し立ち止まって、整えて、また日常へ戻っていける場所。
ここに来ると、なんだか元気になる。
「来てよかった」そう思ってもらえる場所を、少しずつ形にしていく予定です。
まるごと元気になれる場所
ここでお話を聞いたのは、同じ考え方を、同じ方向を向いてそれぞれの立場から大切にしてきた三人でした。
治療のためだけの場所ではなく、元気なときも、少し不安なときも、立ち寄っていい場所。
おいないの杜 どうぶつ養生院には、動物と、そのそばにいる家族の時間をまるごと受け止めようとする人たちがいます。
何かが起きてからではなく、何もない今からでも。
そんな気持ちで、あたたかな場所で待っている人たちです。
おいないの杜
どうぶつ養生院

動物たちの病気の治療だけでなく、日々の健康の維持や「養生」という考え方を大切にしている、往診専門の動物病院です。
西洋医学に加えて、東洋医学や自然療法、整体、生活ケアを取り入れながら、からだとこころ、そして暮らし全体のバランスを整えることを大切にされています。
また、動物のそばにいるご家族との対話も、ケアの大切な一部と考え、ご家族に寄り添う診療を続けています。
「病気でなければ行ってはいけない場所」ではなく、
気になったことを、気軽に相談できる場所です。
主な診療・ケア内容
鍼灸治療
漢方治療
ホモトキシコロジー
整体
HP:https://www.oinainomori.jp/
会いにいって、思ったこと
今回、三人の話を聞きながら、私は何度も、先代犬との時間を思い出していました。
脳腫瘍の宣告を受けてからの半年間。
できることが少しずつ減っていく中で、「何もしてあげられない」と感じるつらさがありました。
そんな中で出会った、動物の鍼灸という考え方。
それは、奇跡を起こすものではなかったけれど、「できることは、まだある」と思わせてくれるものでした。
そのおかげで、あの時間を、ほんの少し明るい気持ちで過ごすことができたのだと思います。
三人の話を聞いていて感じたのは、そのとき私が救われた感覚と、どこか似ている温度でした。
この記事を読んでくださった中で、必要だと感じる方に、その温度ごと、そっと伝わっていたら嬉しいです。
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