静けさと、愛しき てんやわんや|short storyプラン 撮影レポ|つくば市

どうして“平日の夕方”を撮るのかという話
土日じゃなくて、朝でもなくて、あえての“夕方”。
それも、平日の。
忙しいですよね、夕方って。
保育園のお迎え、夕飯の支度、お風呂、寝かしつけ…。
どこをとってもバタバタで、ちっとも写真映えなんてしない。
たぶん撮られる側にとって「一番撮影されるイメージがわきにくい時間帯」と言ってもいいかもしれない。
でも。
この時間にしかない表情が、きっとある。
ちょっと疲れて、ちょっと甘えたくて、ちょっと反抗もしたくなる保育園児の帰宅。
妹ちゃんがギャン泣きする横で、「ねぇママ、見て見て!」と大声でアピールしてくるお兄ちゃん。
ママは「ちょっと待って!」って言いながら、お味噌汁の鍋をかき混ぜていて、
パパは洗濯ものを取り込みながら赤ちゃんをあやしている。
生活がぎゅうぎゅうに詰まった、だけどそのどれもが“うちの家族らしさ”だって気づくのは、たぶん、もうちょっと先のこと。
だからこそ、今、残しておきたいのです。
この「何も整っていない時間帯」の中にこそ、その人の暮らしの輪郭がちゃんと浮かび上がってくる。
そんなふうに思っています。
「今は余裕がないし、また今度にしようかな」って思っても、“また今度”のそのときには、もう今の姿じゃないかもしれない。
お兄ちゃんはもっと言葉が上手になって、妹ちゃんはもうこの抱っこのサイズじゃなくなって、ママの声のトーンも、パパの寝癖も、全部少しずつ変わっていく。
夕方は、バタバタだけど。
愛しいものが、うっかりたくさん転がってる時間帯です。
湖のような午後と、予告された嵐
今日の主役のお一人目は生後半年の妹ちゃんと、育休中のパパとママ。
平日の午後、保育園に行っているお兄ちゃんが帰ってくるまでの、つかの間の静けさ。



窓から光が差し込むリビングで、妹ちゃんはころんと寝転がり、ママの顔を見てはにんまり。
パパは久しぶりにゆったりと、赤ちゃんの成長を眺めていた。
その光景はまるで、小さな舟で湖に浮かんでいるような、波一つ立たない時間。



だけどその平穏の終わりは、あらかじめ予告されていました——
「うちの上の子、暴れん坊ザウルスなので…」というママの一言とともに。

あるじの帰りをキレイに並んで待つオモチャたちも、嵐の帰還を心なしか震えて待っているように見えなくもない。
大暴れのその奥に、ちゃんとあるやさしさ

「ただいまーーーっ!!!」

風とともに帰宅した4歳のお兄ちゃんは、想像以上の疾風怒涛。



妹ちゃんを覗き込み、パパを背中から襲い(!)、ママには全力で抱きつく。
もう、誰にも止められない。
バランスボールのように弾んで、跳ねて、飛んで。
家中が、彼の舞台。



事前に聞いていた「暴れん坊ザウルス」という言葉が、なるほど納得のパフォーマンス。
目はキラキラ、声は全開。
このテンション、最高到達点…!

そんな大フィーバーな彼だけれど、
妹ちゃんの存在が、ちゃんと心にあることは伝わってくる。
全力で走り回って、跳ねて、叫んでるその合間に、妹ちゃんのそばに来ると、ほんの少しだけトーンが下がる。
手を出すわけでも、話しかけるわけでもないけれど——
なんというか、そこには「遠慮」があるのです。
それは、叱られるのを恐れての遠慮というより、きっと“やさしさ”からくるブレーキ。
お兄ちゃんのなかのちいさなアンテナが、ちゃんと動いている証みたいで。
だからこの日の写真には、ふたりがくっついた瞬間は写っていないけれど、ふたりの間に流れていた“気配”は、しっかりと残っている気がしています。
ごちゃつきの中にだけある、暮らしの輪郭
日々はバタバタ。
写真を撮るには、なかなかに難しい“夕方の忙しい時間帯”。
だけどこの「てんやわんや」こそが、今の家族の音。

short storyプランでは、そんな“嵐のような日常”もまるっと記録します。
泣いてても、暴れてても、笑ってなくても。
そのとき、そこにいた全員の「今」をちゃんと残すことが、未来の宝物になると信じています。



静けさも、にぎやかさも。
両方そろって、家族という物語は進んでいくんだなあと、撮りながらちょっと胸があたたかくなりました。
最後に。
パパママ、本当に日々お疲れ様です。
毎日が全力疾走のような、子育ての日々。
「もう無理〜!」って思う日も、「なんとかなった!」っていう夜も、どちらもほんとうにおつかれさまです。
あなたが今日、何度も呼ばれて、何度も抱っこして、何度もため息をついたこと。
それが、ちゃんと愛として伝わってることを、写真に込めて届けられたらと思います。
これまでの「short story」たち
「どんなふうに撮ってくれるの?」
「実際の写真が見てみたい」
という方へ、過去のshort story撮影の様子をご紹介しています。
それぞれのおうちの、それぞれの時間のかたち。
のぞいてみて、なんとなく合いそうだな〜と思ったら、うれしいです。
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