2歳、最後の日に。|short storyプラン |日常撮影

お姉ちゃんを幼稚園に送り届けたあとの朝、ママがふと聞いた。



「今日は、ママとふたりでなにしようか?」
彼女が選んだのは、近くの公園での“どんぐり探し”。
はじめてのデートみたいな顔で、ちいさな手をつないで。
そんなふたりの、冒険のような ささやかな一日。




幼稚園に入る前、最後の“ふたり時間”を写真に残したい

「これ、ママにあげる」
ポケットには、かたい実がいくつもころがっていて、
その重みがうれしいのか、すこし得意げな顔。



陽だまりの中で、木の影をぴょんぴょん踏んで、すこしだけ転んで、笑って、またしゃがんで。
どんぐりを拾っては、滑り台からずっとコロコロ。
いつもは時間に追われて、たっぷり遊べないけれど今日は特別。



雨あがりの公園は、どこか静かで、葉っぱの先っちょから、まだ雫がぽとり。

滑り台も、案の定びっしり濡れていて、普通なら「今日はやめておこうか」ってなるところ。
でも彼女は、じーっと滑り台を見つめて、ちょっとだけ考えて、ぱっとママの方を向いて言いました。
「ママも すべってみて?」彼女はにっこりして言いました。
するとこうなります。

……天才か。思わず笑っちゃうママ。
ママのおしりが滑り台をぬぐって、あとには、ちょっとだけ乾いた道ができていて。
その上を、得意げに滑るちいさな背中。
びしょびしょになったのは、結局ママだけだったけど、なんだか、それすら幸せに見えました。
特別じゃないけど、この日だけの空気が、ちゃんとそこに流れていました。

いつもママの少し後ろを歩くとママのバッグにくっついてチラチラ揺れていた。
なんだか誰かに似ているような気もする ママと一緒の このオバケなら怖くないかも。
「お姉ちゃんのときみたいには、できなかったかも」
撮影前のヒアリングの時に、ママがそんなことをこぼしてくれました。

「あちこち連れてってあげたり、もっとべったり過ごしたり、してあげたかったなぁって」
ああ、わかるなあ、って思いました。
私も子育て向いていない自覚がありながら、今になって思うのは
子どもが小さかった頃、ああしておけばよかった。と、ふとした瞬間に思い出すことがあります。



スプーンをはじめて自分で持った朝とか
泣きながらくっついてきた夜とか
「ちょっとだけ記録しておけばよかった」ことが、山ほど。
でも、そのときはそのときで精一杯だったし、気づけただけで、きっと、十分だったりもするのです。
short storyプランについて
short storyプランは、そんなちょっとした今を写真というかたちで、そっとすくい上げておくためのものです。
あとから見返して、「このとき、こんなふうに思ってたんだな」って
未来のママ自身が、やさしい気持ちになれるように。
写真は過去の自分と、ちょっとだけ仲直りできる魔法みたいなものだと思っています。
その写真を見るたびに、「あぁ、あの時間、よかったな」って、小さく深呼吸できるような。
そんなふうに、なりますように。
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